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観測

観測テーブルの作成

Source Table

通常観測と同様です。 aobsマニュアルの Source Tableの項目をご参照ください。 現時点では太陽系内天体の観測はできません。

Scan Table

Scan Table (Line)のパネル(図3-1)を開きます。 「Off/Calib Positions」、「Sequence」、「Calibration」は通常観測と同様です。 "Off/Calib Positions" の座標系は "On Positions" と同じにしておいてください。 R-SKYキャリブレーションの積分時間はOFF点積分時間と同じにしておけば十分です。

Fig. 3-1: Scan Table
図3-1:aobsのScan Table画面。

「Scan Pattern」の「OTF (raster)」を指定すると図3-2の画面が開くので、以下のパラメータを指定します。 aobsマニュアルのScan Table (Line/OTF)の項目を参照してください。

Fig. 3-2: Scan Pattern (OTF)
図3-2:Scan Pattern画面。

Device Table

通常観測と同じです。 aobsマニュアルの Device Table (Line)の項目を参照してください。

作成したテーブルの確認

OTF観測テーブルを"Make"あるいは"Send"するとスキャンの軌跡がプロットされますが、 シェルスクリプト obspointotf.sh を用いると 作成済みテーブルのスキャンを確認できます。 実行にはgnuplotとawkが必要です。 (awkがあまりにもプリミティブなバージョンだと正しく動作しません。 その場合、スクリプト中の AWK=`which awk` のかわりに新しいバージョンのawk/nawk/gawkのfull pathをセットしてください: たとえば AWK=/home0/opt/bin/awk 。等号の前後にスペース等を入れないようご注意ください。) 書式は以下のとおりです:

obspointotf.sh [-ps/-cps] [-out] [-lp] [-xr Xblc:Xtrc] [-yr Yblc:Ytrc] infile1 [infile2 ...]

テーブルを"Make"または"Send"すると、 ディレクトリ /home/GROUP/PROJECT/obstable/ 配下に テーブル名.start というファイルができます。 このファイル(複数指定可)をobspointotf.shの引数として指定すると、 スキャンの軌跡がプロットされます。 プロットウインドウは、フォーカスが当たった状態で「q」キーを押して閉じることができます。

cd /home/GROUP/PROJECT/obstable
obspointotf.sh hoge.start fuga.start

また、-psオプションをつけると白黒のPostScriptが標準出力に書かれます。 -cpsとするとカラーPostScriptになります。

obspointotf.sh -ps hoge.start | lpr
obspointotf.sh -cps hoge.start > hoge.ps

-out をつけるとプロット用の一時ファイル「_ObsPointOtf_tmp_file.dat」が カレントディレクトリに残ります。 また、-lp オプションをつけるとgnuplotの"with linespoints"スタイルでプロットされます (デフォルトでは"with lines"スタイル)。

-xr, -yrを使うと、プロット範囲を指定できます。

obspointotf.sh -xr 10:5 -yr -10:-5 hoge.start

観測の実行

通常観測と同様、観測テーブルを「Start Observation」することで観測が始まります。

QLOOKには、一定時間ごとに積分したラインプロファイルが表示されます。 積分する時間はDevice Tableで指定します。デフォルトは5秒です。 この値は簡易マージのデータが吐き出される間隔になります。 QLOOKの使用法は通常のライン観測と同様です(Integration modeは使用できません)。

Fig. 3-3: OTF QLOOK
図3-3:QLOOK画面。

update: 2008-06-01