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日蘭共同開発の新型超伝導受信機DESHIMAが拓く、電波天文学の新航路

デルフト工科大学(オランダ)の遠藤光(えんどうあきら)助教と名古屋大学の田村陽一准教授、東京大学の河野孝太郎教授らの国際研究チームは、最先端の超伝導技術を駆使して全く新しい仕組みの電波受信機DESHIMAを開発し、それを国立天文台がチリ共和国で運用するアステ望遠鏡に搭載することにより、天体からの電波観測に成功しました。DESHIMAは、非常に広い周波数帯域の電波を一度に受信しながら、これを分光することができるのが大きな特徴で、従来の電波受信機ではこの両立は大変困難でした。DESHIMAを使った今回の試験観測では、遠方にある銀河までの距離を効率よく計測することができることが実証されたほか、オリオン大星雲に含まれる分子の種類と分布を明らかにできる高い能力も確認されました。DESHIMAが実証に成功した世界初の技術を応用して本格的な電波分光撮像カメラを開発することで、遠方銀河研究から天の川銀河内の星形成領域研究に至るさまざまな分野において、新たな研究が花開くことが期待できます。

この成果は、 2019年8月5日(日本時間2019年8月6日)発行の天文学専門誌「ネイチャー・アストロノミー」に掲載されました。


詳しくは 本プレスリリースのページgoをご覧ください。(2019.8.6)

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